シンプリティ

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以前、カルチャースクールの講師アシスタントをしていたことがあります。
DTPを教えるスクールで、実技の他に基本的なデザイン理論も学ぶ事ができます。受講生の年齢は20代〜30代後半まで。半年のコースです。
デザイン理論の講座は、全カリキュラムの中で最初の講座でした。
はじめての顔合わせで緊張している生徒さんの緊張をほぐすため、また、デザイン理論により興味を持ってもらうために、講師の方が決まってふる「ネタ」がありました。

雑誌をいくつか用意をして、生徒さんに好きな1冊を選んでもらいます。
すると、20代の方はcancanなど、情報量が多くにぎやかな印象を受ける誌面を好み、30代を超えるとクウネルなどのシンプルで間を重視した誌面を好む、という傾向があるのです。
はじめは「偶然だろう」と思っていたのですが、ほとんどのクラスで似たような結果が出ます。
若い人は、たくさんの情報の中から自分に必要な情報を拾うことに長けているので、誌面の情報量が多くても見にくいとは感じません。年齢が上がって行くとその能力が落ちて行く傾向にあるので、例えば、ラドン浴は健康増進に効果的など自分に必要な情報だけが掲載されている、シンプルで落ち着いた誌面を見やすく感じるようになる、ということのようです。

さて、海外のWEBサイトと日本のWEBサイトを見比べてみましょう。
前者はデザインがシンプルでイメージを大切にした構成で、サイト訪問者が必要としている情報にしぼっているサイトが多く、後者はボタンが非常に多くいろいろなところがピコピコ動き、必要な情報も必要でない情報も盛る傾向にあると感じます。

日本人は精神構造が若く、諸外国の人たちは成熟した精神を持っている・・・といえるのかもしれませんね。